R-30iB Mate PlusとオムロンCJ2のEtherNet/IP通信

以下の記事は2019年に書かれた記事です。
現在では公式の会員サイトにてPlusのロボットコントローラでも使えるEDSファイルが公開されています。

R-30iB Mate PlusとオムロンCJ2(CJ2M、CJ2H、CJ1W-EIP21など)でEtherNet/IP(以下EIP)通信をするためには、少し注意が必要です。というのも、オムロンのCJ2でEIPの設定をするには「Network Configrator」というオムロンのソフトを使う必要があり、そのソフトにR-30iB Mate用のedsファイルを読込ませてもPlusとバージョン番号が違うため、はじかれてEIP通信が行えません。CJ2のEIP通信がバージョン番号チェックに厳格で真面目な性格であるともいえますが。。。

ちなみにR-30iB MateのEIPのedsファイルは、ファナックの会員サイトでお得意様会員になればダウンロード可能です。 ただ、2019/05/17現在ダウンロードできるのは「R-30iB Mate 7DC3」以前用であり、「R-30iB Mate Plus(7DF1)」対応とは明確にうたわれていません。(「7DC3」っていうのはコントローラのソフト版数でティーペンメニューから[状態]→[ソフト版数]で確認できます。)

ファナックの担当の方に言えば「R-30iB Mate Plus」用のedsファイルをもらえると思いますが、すぐに でも試したい場合は、自分でedsファイルを書き換えて 「R-30iB Mate(7DC3)」 用を「R-30iB Mate Plus(7DF1)」用にしてしまうことも可能です。

それでは、edsファイルの書換え方について説明します
(以下、自己責任で行ってください)

ファナックのR-30iB MateのEIPのedsファイルをテキストエディタで開きます。Windows標準のメモ帳でもかまいません。20行目あたりにある以下の数字を書き換えます。Rev2.4をRev3.1にします。

MajRev = 2;
MinRev = 4;

↓のように書き換えます。

MajRev = 3;
MinRev = 1;

書き換えたedsファイルを使って「Network Configrator」で設定を転送してください。

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