キーエンスの廉価版PLC KV-Nano(KV-NC32T)に三菱のタッチパネルGOT2000(GT2104-PMBDS2)をシリアル接続します。結果的には基本的なうっかりミスでうまくつながらなかったので、忘れないためにメモに残しておきます。
まずはKV-NanoとGOT2000を結線
実はKV-Nanoは初めてさわるのでどんなもんだろうと興味津々です。
GOTとはRS-232Cのシリアルで繋げていきたいと思います。今回使うGOTにはシリアル端子が背面と側面とあり、側面がバラ線を接続可能な端子になっています。(GOTの型番によっては片方がEtherNetの端子になっているものもあります。)
KV側のシリアルポートは、よく電話の線に使われるモジュラージャックタイプになっていて、そこに電話線を差し込んで反対側の線をバラにして、GOTの側面のシリアル端子に差し込みます。配線はKVの説明書とGOTの説明書両方みなくてはいけないので少し面倒です。
用意する説明書は、
① KV Nanoシリーズ 基本ユニット(コネクタタイプ)ユーザーズマニュアル
AS_102804_KV_Nano_Connector_UM_084542_JA_1049-1.pdf
② GOT2000シリーズ接続マニュアル(他社機器接続編1)
sh081190ag.pdf
電話線には2芯、4芯、6芯がありますが、上記配線図を見ると、キーエンスのモジュラー6極の端子のうち3、4、5しか使っていないので、4芯のものを使えば大丈夫ということがわかります。
実際につなげてみたのが次の写真です。
さらにソフトの設定
PLC側の設定ですが、どのような設定にしたら良いかが、GOT2000シリーズ接続マニュアル(他社機器接続編1) sh081190ag.pdfの「6.2 のシーケンサ側の設定 」に書かれいるので、それに従ってKV-Studioにて動作モードをKVモード(上位リンク)に設定します。(うーむ、三菱以外のPLCもシーケンサと呼んじゃっていいみたいですね)
次に、GOT側の設定ですが、GT-Designer3で次の画像ように設定します。この設定もGOTのマニュアルに書いてあります。
通信エラーでGOTからキーエンスPLCのMRの値を読み書きできない問題発生
配線して、24Vの電源を与えて、ソフトの設定をPLCとGOTに書込み、いざテストしようとしたらどうしてもGOTからMRの値が読み書きできず、通信エラーや画面異常が出てしまいます。配線をやり直したり、ソフトの設定を変えたり、いろいろ試しているうちにどうもMRは使わず、R(..)やDMの値をつかった場合は問題ないということがわかってきました。
しばらくしてもしやと思い、GT-Designer3のアップデートが出ていないかとWEBページをチェックしてみたら、、、
出てました。
アップデートを入れてVer1.25にしたらMRもちゃんと使えました。チャンチャン。
今日の教訓。開発ソフトはアップデートがでていないかこまめに確認しましょう!
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